SteamVR performance settingsでPC VRを滑らかに調整する方法
SteamVR performance settingsでPC VRを滑らかに保つため、render resolution、refresh rate、Motion Smoothing、ゲーム別設定、frame timing、GPUメモリの確認方法を解説します。
- 中級者
- 15分
- SteamVR 2.18で確認済み
- 最終確認日 2026年10月31日

必要なもの
- SteamとSteamVRをインストールしたWindows PC
- SteamVR対応のPC VRヘッドセット
- 最新状態のNVIDIA、AMDまたはIntelグラフィックスドライバー
このガイドは、SteamVRのSteamVR performance settingsを調整し、PC VRを滑らかで鮮明に動かす方法を説明します。render resolution、refresh rate、Motion Smoothing、ゲーム別の映像設定、frame timing、GPUメモリの確認方法を扱います。
ドライバーとSteamVRを更新する
古いグラフィックスドライバーは、PCがゲームの要件を満たしていても性能を下げる場合があります。トラブルシューティングでは、NVIDIA、AMDまたはIntelからドライバーを入手して更新します。グラフィックスカードと現在のドライバーのバージョンは、Windows key + Rを押し、dxdiagを実行してDisplayタブで確認できます。詳しい更新手順はSteam SupportのUpdating Driversにも記載されています。
SteamVRも最新に保ちます。Valveは性能修正を定期的に提供しています。SteamVR 2.15では、最新のNVIDIAドライバー使用時にMotion Smoothingが動作しない問題を修正しました。SteamVR 2.18(October 2026)では、ゲーム別映像設定にあるThrottling Behaviorの選択問題を修正しました。
Render ResolutionはAutoから始める
SteamVRは起動時にGPUの速度を測り、GPUとヘッドセットに合う解像度でゲームを描画するよう設定します。高速なGPUではヘッドセットのネイティブ解像度を上回り、低速なGPUでは少し下回ります。Valveは、この設定を以前のsupersamplingとして説明しています。詳しい考え方はValveのVR Resolution Redefinedで確認できます。
- 自動値はSteamVRの起動時に決まり、ゲームごとにもプレイ中にも変化しません。
- SteamVR 1.15以降、自動解像度の上限はGPUの専用メモリにも制限されます。
- ヘッドセットのrefresh rateが高い場合、自動解像度はそれに合わせて下がります。
手動で上書きするには、SteamVRのSettings > Videoを開き、Render ResolutionをAutoからCustomへ変更します。スライダーには推奨解像度と100%の位置に段差があります。Custom値は、Autoへ戻してもSteamVRに記憶されます。
PCが維持できるrefresh rateを選ぶ
ヘッドセットのrefresh rateもSettings > Videoで設定します。SteamVR 1.9以降は、デスクトップだけでなくヘッドセット内からも変更できます。refresh rateが高いほど、1フレームの描画に使える時間は短くなります。
SteamVRは高速なrefresh rateに合わせて自動解像度を下げます。そのため、同じGPUでも高いrefresh rateでは画像が柔らかくなる場合があります。Valve Indexは80、90、120、144 Hzに対応し、NVIDIA driver 441以降では再起動せずゲーム中にrefresh rateを変更できます。
Motion Smoothingを安全策として使う
SteamVRがゲームのフレーム落ちを予測すると、Motion Smoothingが動作します。直前の2フレームから動きとアニメーションを推定し、新しいフレームを外挿します。ヘッドセットは完全なrefresh rateを維持しながら、ゲームは2回に1回のフレームだけを描画します。
それでも足りない場合、1つの実フレームに対して2つのフレームを合成できます。SteamVR 1.16以降は最大6フレームまで外挿できます。必要がなくなると停止します。全体設定はSettings > Video > Motion Smoothingです。Valveの説明はIntroducing SteamVR Motion Smoothingにもあります。
Motion Smoothingは非同期reprojectionを基盤とし、NVIDIAとAMDのGPUで動作します。ただしValveのノートでは、R9およびそれ以前のAMDカードは非対応です。
独自コンポジターを使うヘッドセットでは挙動が異なります。Oculus driver経由のヘッドセットではMotion Smoothingの操作項目が表示されません。SteamVRがMeta側の同等機能を制御できないためです。Meta QuestをLinkで使う場合はMetaのツールを使います。詳しくはMeta QuestでPC VRゲームを遊ぶ方法を参照してください。
ゲームごとの映像設定を調整する
Settings > Video > Per-Application Video Settingsを開き、ゲームを選択します。Valveが説明している項目は次のとおりです。
- Resolution Per Eye:そのゲームだけに適用するrender resolution。
- Motion Smoothing:全体設定をゲーム単位で上書きします。常時オンも選べます。
- Throttling Behavior:Frame Limit内にあり、SteamVRの自動throttlingを上書きします。
- Field of View:合計のrender resolutionを保ちながら描画範囲を狭め、周辺視野と明瞭さを調整します。
- Override World Scale:知覚する世界の大きさを変更します。たとえば、コックピットを適切な大きさに感じさせられます。
一部のゲームは値をキャッシュするため、変更を完全に反映するには再起動が必要です。Reset to Defaultを使うと、そのゲーム向けに開発者が推奨した値を含む既定値へ戻ります。Legacy Reprojection Modeなど一部の項目は、Settingsウィンドウ左下のShow Advanced Settingsを選ぶと表示されます。
重いゲームを低いフレームレートで固定する
シミュレーターなど負荷の高いゲームは、変動するフレームレートより固定した低いフレームレートのほうが滑らかに感じられる場合があります。ゲーム単位では2つの方法を使えます。
- Throttling Behaviorは自動throttlingと予測を上書きし、refresh rateの半分などに固定します。Valveによると、Valve IndexやHTC ViveなどSteamVR独自のコンポジターを使うヘッドセットだけで動作します。
- Motion Smoothingを常時オンにすると、ゲームは半分のフレームレートで動作し、Motion Smoothingが常時有効になります。90 Hzのヘッドセットでは45 fpsです。フレームレートがフルと半分の間で切り替わると物理演算や動きが不安定になるゲーム向けに、Valveが提案しています。全体設定は意図的に用意されておらず、ゲームごとに選択します。
performance graphとframe timingを読む
SteamVRの小型performance graphは、フレームが時間内に到着しているかを示します。ValveはこのグラフをSteamVRのメインステータスウィンドウへ移動しました。ステータスウィンドウは右クリックで開けます。プレイ中に確認する場合は、Developer設定のShow GPU Performance Graph in Headsetを使います。
詳細を確認するには、SteamVRメニューのDeveloperセクションからAdvanced Frame Timingウィンドウを開きます。CPUとGPUのフレームごとの時間を表示します。積み上げCPUグラフの白線は各フレームが提示された回数を示し、積み上げGPUグラフの赤線はreprojectされたフレーム数を示します。
reprojectionが頻発する場合、ゲームがフレーム予算を超えています。SteamVRの解像度またはゲーム内グラフィックス設定を下げます。これらのツールは以前のSteamVRバージョンから存在するため、SteamVR 2.xでは表示場所が異なる場合があります。
GPUメモリとbus使用率を確認する
Video設定にはGPU bus monitoringの項目があります。有効にすると、小型performance graphに3%を超えるbus使用率が表示されます。この表示はNVIDIAのみ対応です。
GPUのビデオメモリが不足し、Windowsがシステムメモリへページングを始めると、性能が大きく低下する場合があります。Valveが示す対処は、SteamVRのrender resolutionまたはゲーム設定の最大テクスチャ解像度を下げることです。bus monitoringは一部のシステムでhitchを起こす場合があるため、確認が終わったら無効にします。
よくある質問
SteamVRのAuto render resolutionは何をしますか?
SteamVRは起動時にGPUの速度を測り、GPUとヘッドセットに合うrender resolutionを設定します。ゲームごとにもプレイ中にも変化せず、Render ResolutionをCustomへ切り替えると上書きできます。
Motion Smoothingはオフにすべきですか?
Valveは、ゲームがフレームを落としそうなときだけ動作し、必要がなくなると停止するよう設計しています。Video設定で全体を無効にするか、Per-Application Video Settingsでゲームごとに無効にできます。
Link接続のMeta QuestでMotion Smoothingが表示されないのはなぜですか?
Valveによると、Oculus driver経由のヘッドセットではMotion Smoothingの操作項目が非表示になります。SteamVRがMeta側の同等機能を制御できないためです。Meta headsetユーザーはMeta独自のツールを使います。
負荷の高いシミュレーターでフレームレートを安定させるには?
ゲーム単位のThrottling Behaviorで低いフレームレートに固定します。この機能はValve IndexやHTC ViveなどSteamVRコンポジターのヘッドセットだけに対応します。またはMotion Smoothingを常時オンにすると、ゲームは半分のフレームレートで動作します。
解像度を上げた後、ゲームがひどくカクつくのはなぜですか?
ビデオメモリが不足している可能性があります。ValveはSteamVRのrender resolution、またはゲーム設定の最大テクスチャ解像度を下げるよう推奨しています。


